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コンデジ写真中心に、旅に絡めた日常をアーカイブ。

<聞く>藤本智士さん トークイベント「魔法をかける編集」出版記念@岡山ラウンジカド

 

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自分の生きてきた道のりの中では到底思いつかないようなボキャブラリーを

「どう?」って差し出してくれるのがトークイベントだったりする。

私はいろんなトークライブに行ったり、人の話を聞くのが大好きなのだけど、

それはきっと自分一人ではあまりに怠惰なくだらない人生を歩んでしまうと感ずいてい

るからだ。

誰かの言葉を借りないと私の人生は輝くことはない。

いや、輝くっていうか、、踏ん張っていられない。

 

そして、たくさんの潤滑油を浴びた後の帰り道はなんとも吐き出して誰かと共有したく

て「あーー!」ってなるんだけど、少し時間が過ぎてしまうと、「あれ。なんだったっ

け」(話の内容を忘れたんじゃなくて、ニュアンスをうまく伝えられない。)となって

しまう。

せっかくの栄養分が駄々漏れになってしまうことばかり。

だからもうそんなことにはならないように、書き留めておかなきゃと思い始めた。

シンプルにそれ、今までなんでしてこなかったんだろうか・・笑

 

 

そんなこんなで昨日も

以前オススメしてもらった

藤本智士さんの著書「魔法をかける編集」の出版記念トークイベントへいった。

編集者 藤本智士さん 秋田県発行のフリーマガジン「のんびり」や新しい“ふつう”を提案する雑誌「Re:S」でお馴染み。)

 

正直、藤本さんのことは知らなくて、「Re:S」「のんびり」も知らなかった。

とにかくこのキカクの前回の小倉ヒラクさんの回(これは発酵に興味があったん

だけど)でヒラクさん自身が次回のこのイベントのことを「僕も行きたい」と言ってい

たのでこれは行かねば。と何か使命感にかられたのだった。

 

事前知識が何もないまま、するりと潜り込み美味しいお弁当をいただきながら、

早かったな〜2時間?・・・

唐突だが、私は関西弁がとっても好きで、奈良生まれなので関西弁には慣れ親しんでい

る。

岡山にきたばかりの時は、角が立つイントネーションに嫌気がさして、あまり使わ

ないようにしていたけど、とても苦しかった。(今もそうだけど)

なのに、なんだろう、藤本さんの関西弁はなんとも柔らかい小気味良いテンポとイント

ネーションで、独特な関西の間合いがむちゃくちゃ心地よかった。

話の内容よりもそっちの方が衝撃的だったとは表立って言えないけど。

しかもちゃんとすべらない話になっていて、秋田の池田修造さんの話は本当に面白かっ

た。

・・・家に帰ってすぐ同じように相手に伝えたくて、ちゃんとメモを見ながら話

そうとした。

でも何でか(まあ当たり前か)やっぱりあの間合いと言葉の連なりがないと全然面白さ

と内容が伝わらなくて、すごくもどかしい気分になった。やっぱり私が感じた「良さ」

とかニュアンスを伝えることは慣れていないととっても難しい。

発信 と 編集 その関わりについて、こういう場面においても必要なのだなと思った

のだった。

 

最初に藤本さんは「魔法をかける編集」についてきっとこんな風に言っていた。

「普通の人に届けたい」読んでもらいたい、伝えたい人は編集の”スキル”的なところで

はなくて、あらゆる人に届けたいと。こういう時にクリエイティブかそうじゃないかみ

たいな、すみわけみたいなところは出てくるわけだけど。とにかく、私みたいな普通な

やつの事だろう!だからとりあえず届いたよ!と言っとこう。

届けたい対象と届け方を工夫すれば、ピタリときちんと的に当たるもんなんだ。

 

編集の考え方って全てにおけるより良くする「工夫」そのもの!だ!と思った。

そんなことが書いてある本だと思う。

 

そして私もこういうキカク

 

いつかやってみたいなあ。

 

アリサ